【読み】 みいらとりがみいらになる 【意味】 ミイラ取りがミイラになるとは、人を連れ戻しに行った者が、その目的を果たさずにとどまって帰ってこなくなること。また、人を説得にようとした者が、逆に相手に説得されてしまうことのたとえ。 スポンサーリンク 【ミイラ取りがミイラになるの解説】 【注釈】 ミイラを取りに行った者が、その目的を果たせずに自分がミイラになってしまうことから、人を連れ戻しに行ったり探しに行ったはずの者が、先方にとどまって帰ってこなくなってしまうこと。 また、説得しに行ったはずなのに、かえって相手に説き伏せられてしまうことをいう。 「ミイラ」とは、防腐剤として用いられた油のことをさす。 ミイラ(木乃伊)は、アラビアやエジプトなどで死体に塗る薬のことで、この薬を布で巻いて箱に入れ棺におさめると死体が腐るのを防げた。 この薬を取りに行った者が、砂漠で倒れるなどして目的を果たせず、ついには自分がミイラになってしまったことが、このことわざの起源とされている。 「ミイラ」はポルトガル語で「没薬」という意味。 「木乃伊」は当て字で、オランダ語「mummie」の漢訳。 【出典】 - 【注意】 【類義】 木菟引きが木菟に引かれる/人捕る亀が人に捕られる 【対義】 【英語】 Many go out for wool and come home shorn. (羊毛を刈りに出かけ、毛を刈られて帰ってくる者が多い) 【例文】 「友達の家に寄り道して遊んでいた弟を連れ戻しに行ったはずが、お兄ちゃんまで一緒になって遅くまで遊んでいたなんて……。ミイラ取りがミイラになっちゃだめじゃないか」 【分類】
その意味 消息不明 者を探し出しに行った者が、自身も 探される立場になる こと。 人を出先から連れ戻すはずが、連れ戻しに言った本人がその出先で 足止め を喰らう こと。 そこから転じた言い回しとして、人を 説得 しようとしたら逆に説き伏せられる様も指す。 ちなみに、ミイラはかつては薬として用いられており、それを取りに行って命を落とす者もいたことに由来する。 関連項目 ミイラ ミイラ(ポケモン) …この諺がモチーフ。 特性 がミイラのポケモンに触れると、触った方の特性もミイラに変わる。 身から出た錆 …類義語 関連記事 親記事 兄弟記事 もっと見る pixivに投稿された作品 pixivで「ミイラ取りがミイラになる」のイラストを見る このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 2878490 コメント
意味 ミイラ取りがミイラになるとは、 人 を捜しに行った者が、逆に探される立場になってしまう。また、説得しようとしたが、逆に説得されてしまう。 ミイラ取りがミイラになるの由来・語源 この ことわざ の前半の「ミイラ」と後半の「ミイラ」は、異なるものである。 ミイラ取りの「ミイラ」は、アラビアやエジプトなどで死体に塗る防腐剤のことで、この粉末が不老長寿の 薬 として珍重された。 ミイラになるの「ミイラ」は、一般によく知られる、腐敗せず原形に近い状態を保っている死体のことである。 このことわざは、ミイラという薬の粉末を取るため探し求めに行った者が、砂漠などで迷ってしまい、 自分 が死体のミイラになってしまうといったもの。 そこから、人を捜しに行ったものが、捜される立ち場になる意味となり、転じて、説得しようとしたが、逆に説得されて先方に同意してしまう意味で用いられるようになった。 このことわざは、「ミイラ」の語と同じく江戸時代から見られる。 「ミイラ取りがミイラになる」の類語・言い換え